フロンガスの回収・破壊は法律で義務付けられています
フロンの正式名称は、フルオロカーボンといい、炭素とフッ素の化合物のことです。
無毒性・不燃性・科学的安定性といった優れた性質をもっているため、空調機器をはじめ、冷凍庫や冷蔵庫などの冷媒として広く使用されています。
フロンガスの回収は、都道府県知事の登録を受けたフロン回収業者にフロン類を引き渡すことを法律で義務付けられています。
フロンガスを回収する理由
フロンはエアコンや冷蔵庫の冷媒、電子部品の洗浄、発泡スチロールの発泡材、スプレーなど幅広い用途で私たちの生活を快適にする、優れた性質をもっています。
その反面、大気に流れ続けると、やがてオゾン層を破壊してしまう、地球にとっては毒のような存在なのです。
既に有害なフロンの生産は全廃されていますが、それ以前に生産された空調・冷凍冷蔵機器の内部で使用されているフロンガスは、地球上にはまだ存在しています。
そのフロンガスを大気に流れ出さないようにするため、2001年にフロン回収破壊法という法律で、フロンガスの回収が義務付けられました。
主なフロンガスの種類
□ CFC(クロロフルオロカーボン)
主な冷媒用途:低温冷凍機・カーエアコン・電気冷蔵庫
□ HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)
主な冷媒用途:パッケージエアコン・ルームエアコン
□ HFC(ハイドロフルオロカーボン)
主な冷媒用途:カーエアコン・ルームエアコン・パッケージエアコン・電気冷蔵庫・各種冷凍機